カテゴリ:年金 あれこれ( 295 )

 

厚生年金保険の始まり

厚生年金保険の前身は、労働者年金保険といって、戦時下の昭和17年6月に始まりました
加入していたのは工場などの現場で働く男子に限られていました
女子や事務職の男子も加入するようになったのは昭和19年10月1日からのことです このときに労働者年金保険は名称を変え、「厚生年金保険」となりました

労働者年金も厚生年金保険も準備期間があって、労働者年金の正確な始まり(資格取得日)は昭和17年1月1日となります(保険料控除は17年6月から)、厚生年金保険は19年6月1日(保険料控除は19年10月から)となります
今と同じように健康保険もセットで加入していました

加入者には、縦に少し長い加入証(労働者年金保険被保険者台帳記号番号通知票や厚生年金保険被保険者証) が交付され、記号番号・氏名・生年月日・資格取得日が記入されていました 記号番号の下6桁は昇順となっており、労働者年金設立当初に加入した人は桁の少ない、若い番号となっているようです その後、厚生年金保険の被保険者証は緑×白の横に少し長いものとなり、昭和49年11月からはオレンジ色の年金手帳(国民年金と共通)となりました

by nenkin-matsuura | 2008-11-11 21:17 | 年金 あれこれ | Trackback  

昭和36年4月通算年金制度ができるまで

Aさんは、地方職員として共済組合で8年、その後民間の製鉄所で12年かけているが、年金がもらえない…

昔は、共済年金も厚生年金も原則20年の加入期間が必要だったためです

Aさんは昭和36年4月の通算年金制度創設によって、厚生年金保険から通算老齢年金と共済組合から通算退職年金をもらえるようになりました
それまではAさんのように、徴用などで海軍工廠で共済年金を掛けたり、飛行機工場で厚生年金を掛けていても、その後実家で農業に従事する場合などは、掛けた年金を一時金で精算することも少なくはなかったようです

昭和36年4月は、通算年金制度のほかに国民年金制度も始まりいろんな職業の人が様々な年金制度に加入し、他制度間の年金を通算できるようになりました。

by nenkin-matsuura | 2008-11-05 19:59 | 年金 あれこれ | Trackback  

ねんきんFAQ 番外編 配偶者加給について

配偶者加給年金は厚生年金保険を20年以上かけた場合や、共済年金を20年以上かけた場合に加算されます
まれにあるケースとして、
「厚生年金保険、共済年金ともに20年以上となった場合は両方とも加給がつくのか?」という問題があります
厚生年金保険の場合は短縮特例(男性で40歳以降15年など)があるので共済を20年かけたあと、40歳以降に厚生年金保険をかけた場合などで、案外該当する方もいます

もし、厚生年金保険も共済年金も20年以上となった場合は、厚生年金保険(老齢厚生年金)に配偶者加給年金がつきます さすがに両方には付きません…

by nenkin-matsuura | 2008-10-31 00:28 | 年金 あれこれ | Trackback  

年金アドバイザー検定について

年金についての資格・検定のひとつに「年金アドバイザー検定試験」があります
銀行業務検定協会が主催し、年に1回行われます

2級から4級まであり、満点の60%以上の正解で合格です
2級だと内容は、
社会保険制度の概要・沿革/公的年金制度の仕組み/年金給付と支給要件・年金額計算/企業年金・個人年金の仕組み/雇用・医療・介護保険制度/年金・退職一時金の税金/年金相談とその対応の仕方 その他
が出題範囲です

なかでも計算問題は、なかなかの難易度です
実際の年金相談とは少しかけ離れた問題もありますが、年金制度の基本を学ぶ上で通っておきたい検定です

試験日は、2009年3月1日(日)13:30~16:30

詳細は、銀行業務検定協会のホームページにて

by nenkin-matsuura | 2008-10-27 21:26 | 年金 あれこれ | Trackback  

戸籍の附票による住所の証明

年金受給の申請時に「生計維持証明」が必要となる場合があって…、
通常は、①戸籍謄本、②世帯全員の住民票、③所得証明書(本人、もしくは加算対象者のもの)の3つの書類によって受給権発生時の生計維持を証明します
「生計維持証明」が必要になるのは、
・老齢基礎厚生年金の加給年金を付けるとき
・障害基礎厚生年金の加給年金を付けるとき
・遺族基礎厚生年金の生計維持同一証明時
などがあります

しかし、年金の受給権が数十年前にある場合もあると思います
例えば年金の受給権発生時の生計維持を証明するとき、住民票を取り寄せても、除かれていてとれない場合もあると思います
そのような場合は、戸籍の附票(改製原)によって住所の証明(同居の証明)とすることができます 籍のある市区町村役場からとりよせます
そのほかにも、戸籍の附票はカラ期間の確認のために使用する場合もあります

by nenkin-matsuura | 2008-10-16 19:59 | 年金 あれこれ | Trackback  

年金と所得税

所得税の対象となる年金は、老齢基礎年金・老齢厚生年金(退職共済年金)・旧年金制度の老齢年金・通算老齢年金・特別支給の老齢厚生年金(特別支給の退職共済年金)など、老齢や退職を理由に支給される年金にがかかります

所得税法上の雑所得に該当し、年金が支払われるつど、源泉徴収されます

源泉徴収の対象となる額は、65歳未満の場合は年間108万円以上の方、65歳以上は158万以上の方が対象となります
65歳以上かどうかをどの時点で判定するのかというと、その年の12月31日時点の年齢によって判定されます(平成20年に65歳以上として源泉徴収の対象となるのは、昭和19年1月1日以前生まれの方となります)

各種控除を受けるには、「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」を提出して控除を受けます

by nenkin-matsuura | 2008-10-09 20:51 | 年金 あれこれ | Trackback  

「マクロ経済スライド」

平成16年の法改正により、現役世代の保険料負担が過大にならないよう、年金額の伸びを抑えることになり、導入されたのが「マクロ経済スライド」になります

通常は〈物価スライド〉といって前年の消費者物価指数の変動に応じ、翌年4月から自動的に年金額が改定されます
「マクロ経済スライド」は、社会全体の年金制度を支える力の変化と平均余命の伸びに伴う給付費の増加というマクロでみた給付と負担の変動に応じて給付水準を調整するという考え方で成り立っています
物価が上がった → 年金額が増える ではなく、
物価がスライド調整率以上に上がった → 年金額が増える、となります
逆に、
物価が下がった → 年金額が下がる となります

実際にマクロ経済スライドによる年金額の改定が行われるのは、据え置き分が解消されてから(物価が大きく上がってから)になります

by nenkin-matsuura | 2008-09-30 13:06 | 年金 あれこれ | Trackback  

日独社会保障協定の任意加入の特例

日独社会保障協定のなかに、ドイツの年金制度(日本の場合は国民年金)に任意加入できるという特例があります
次のいずれの要件も満たす人です、
①自国の国民であること
②自国に居住すること
③相手国への年金制度への加入期間(保険料を納付した期間に限る)を5年以上有すること

例えば、ドイツに居住するドイツ人が厚生年金保険の加入期間を5年有する場合は、日本の国民年金に任意加入できる。
例えば、日本に居住する日本人がドイツの年金制度の加入期間を5年有する場合は、ドイツの年金制度に任意加入できる。
※この場合の日本の年金制度の加入期間の5年は、国民年金(免除期間は除く)・厚生年金保険・共済年金いずれの制度でもかまいません また、任意加入する期間は、いずれの場合でも国民年金に限られます

by nenkin-matsuura | 2008-09-27 14:13 | 年金 あれこれ | Trackback  

「ねんきん特別便」の中身

ねんきん特別便(被保険者向け)に入っている書類です
「ねんきん特別便」の中身_d0132289_13594446.jpg

左上は、「年金記録のお知らせ」 加入履歴と加入月数がわかります
中上は、「年金加入記録回答票」 必要事項を記入して提出する用紙です
右上は、「ねんきん特別便返信用封筒」 年金加入記録回答票を入れる封筒です
左下は、ねんきん特別便の解説書(見方や記入例)です
右下は、ねんきん特別便(被保険者向け)です 封筒は薄いグリーンです 

by nenkin-matsuura | 2008-09-26 00:14 | 年金 あれこれ | Trackback  

中高齢の加算が「経過的寡婦加算」に

遺族厚生年金の中高齢の加算は65歳までとなっています
65歳からは妻自身の老齢基礎年金が支給されるためです
ただ、経過措置として存在するのが「経過的寡婦加算」と呼ばれる年金です
昭和31年4月1日以前に生まれた遺族厚生年金の受給権者である妻が65歳に達したとき、それまで加算されていた中高齢の加算に代えて加算されるようになります

例えば、
昭和18年9月20日生まれ、女性、国民年金を40年かけていて、遺族厚生年金受給中
遺族厚生年金を年1,594,200円(うち中高齢の加算594,200円)もらっていて65歳になると、自分の老齢基礎年金(満額掛けていたとして)が792,100円受給できるようになります
そのかわり中高齢の加算が経過的寡婦加算(257,600円)となるので、合計すると、
遺族厚生年金(1,000,000円+257,600円)+老齢基礎年金(792,100円)
= 2,049,700円となります(65歳以降終身)
もちろん、妻自身の国民年金の未納期間や免除期間があると合計額は下がります

この経過的寡婦加算は、昭和31年4月2日以降の方は支給対象とならないので、なるべく老齢基礎年金は増やしておきたいところです

by nenkin-matsuura | 2008-09-20 11:12 | 年金 あれこれ | Trackback